2019さくらサイエンスプラン報告書
①大阪大学工学研究科 地球総合工学専攻 船舶海洋工学コース活動報告書
2019年9月23日~28日まで大阪大学海洋船舶コースの柏木 正教授を招へい者としてさくらサイエンスプランを実施した。計5か国(バングラデシュ、ミャンマー、インドネシア、マレーシア、台湾)各国から2名ずつ計10名の学生を招へいした。
初日は空港まで本学の日本人学生二名が参加者を迎えに行き、その後、大阪大学近辺のホテルへ彼らを送り届け、ホテル近辺の商業施設等を紹介し、彼らの日本滞在が滞りなく進むようサポートに従事した。
二日目の午前中は本プログラムのオリエンテーションから開始した。招へい者による柏木正教授から本プログラム及び、大阪大学の説明を行った。大阪大学の船舶海洋工学コースは英語に力を入れているということ、そして留学生に対しての充実したサポートを徹底しているということを説明した。その後、キャンパス内にある実験用の全長100mの船舶海洋試験水槽を見学した。その後、キャンパスツアーを行い主要な研究室を回り、その日のプログラムは終了した。
三日目の午前は、海洋船舶コースの研究室を訪問した。各研究室において研究内容についての説明を受け、自身の研究を深めるにあたって強い刺激を受けた。午後は、船舶海洋工学コース博士課程修了式へ参加した。長年にわたる学業を修め、誇らしく晴れやかな本学の学生たちの姿を見ることが出来たのは、彼らにとって自身の将来に重ねることが出来る機会となった。
四日目の午前中も引き続き研究室訪問を行った。プログラムの成果発表会と本学との学生たちとの交流会が行われた。成果発表会では、自身の研究と本学で学んだ事をまとめあげ、本学の教授と学生たちの前でプレゼンテーションを行った。質疑応答では活発な意見交換がなされ、相互に学びの多い有意義な時間を過ごすことが出来た。
最終日は、テクニカルツアーとして兵庫県・神戸市と淡路を結ぶ明石海峡大橋の頂上部にある管理棟見学と愛媛県にある今治造船所を訪問した。明石海峡大橋の管理棟最上部(98階海面上300m)は一般公開していない場所であったため、普通では見ることが出来ない迫力ある光景を見ることが出来た。
今治造船所では、企業説明を受けた後、実際に造船所内を歩いて見学することが出来た。日本を代表する造船所のダイナミックな現場の見学をおこない、その迫力に圧倒され驚きをもって学ぶことが出来た。そしてテクニカルツアー終了をもって、本プログラム は終了した。
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②大阪大学工学研究科マテリアル生産科学 活動報告書
2019年12月2日(月)~12月7日(土)まで中国の大連理工大学学部生10名と准教授1名の計11名を大阪大学工学研究科マテリアル生産科学専攻の藤本 愼司教授が招へいした。
12月2日(月)に関西国際空港に招へい者11名が到着した。彼らの出迎えを本学・工学研究科マテリアル生産科学科の学生たちが行った。到着日にそのまま大阪大学へ向かい、藤本愼司教授から大阪大学紹介と本プログラムのオリエンテーションを行った。招へい学生たちは大連理工大学の日本語コースの学生たちであり、日本語が大変流暢だったため、オリエンテーションと自己紹介はすべて日本語で行われた。
プログラム開始2日目の午前には、キャンパスツアーを行い、接合科学研究所、異方性カスタム設計・AM研究開発センター、低温センターの見学を行った。午後は、招へい者の研究室配属を開始し、教員と学生とのディスカッションを行った。夕刻からは工学研究科・国際交流推進センター主催の留学生のための忘年会に参加し、本学で学ぶ留学生たちの生活を垣間見ることが出来た。
プログラム3日目の午前には、模擬授業を受けた。実際に本学でおこなわれている授業を体験してもらい、本学で学ぶ事を現実的にイメージしてもらえることが出来た。午後は前日に引き続き、研究室配属を行い、本学の学生たちや教授陣との意見交換を行うことが出来た。
プログラム4日目は、テクニカルツアーとして大阪の大正区にある株式会社中山製鋼所を訪問した。会社説明を受け、工場見学をさせていただいた。質疑応答では本学の卒業生の社員の方から直接話を伺うことが出来た。実際に稼働する工場の迫力に招へい学生たちは圧倒されていた。午後には大阪城見学を行い、日本の技術だけでなく、伝統文化にも触れることができ、大変有意義な時間を送ることが出来た。
プログラム5日目は、招へい学生によるさくらサイエンスプランの成果発表会を行った。プレゼンテーション形式で行い、全編日本語で行われた。本学に滞在して学んだ事、そして自身のこれまでの学びと本学の教授や学生たちとの議論を通じて学んだ事を各人発表する事が出来た。発表会の終了後、修了式と交流会を行い、プログラムは無事終了した。